食べるタイミング

・食べるタイミング

 同じものを、同じ量食べるにしても、タイミング、食べる時間によって、からだへの影響は違ってくる。そんなに食べてなくても、なかなか痩せない人、太ってしまう人は、食べるタイミングが悪い場合が結構ある。

 例えば朝ご飯を食べて、その日お昼ご飯が食べる時間がなかったとする。それで夜ご飯を食べることになると、食事と食事のあいだがすごくある。普通は食間は4〜6時間が適正とされていて、これが空きすぎると、次に体内に入ってきたものが、すべて消化されてしまう。これが夜遅い時間、寝る時間に近ければ近いほど、脂肪となりやすい。遅い時間に食べるということは、あとは寝るだけになってしまうので、食べたものが全く消費されずに終わってしまう。そのぶん自分のからだの中に脂肪として蓄積される。

 寝る2時間前をすぎたら食べてはいけない、と聞いたことがあるかもしれないけど、私は2時間前に食べてから寝ると、次の日の朝、なんだか前の日の夜食べたものがうまく消化しきれてない感じがする。なので、私は寝る4時間前を過ぎたら食べないを意識している。実際その方が、寝るまでの活動時間が長くなり、それだけ消費されるカロリーも増えるし、翌朝の胃がもたれる心配もない。就寝前2時間と4時間、この2時間は大事だと思う。私はいつもスポーツクラブでダイエットを教えるときに、食べてから寝るまでは、最低2時間、出来れば4時間あけるように、と言っている。

 だからと言って、夜中の12時に食べたから、明け方の4時に寝ればいい、と言うことではない。体内時計というものは、私たちが思っている以上に正確なものなので、いつ食べたか、何時に寝たのか、と言うのはきっちりとわかっている。夜遅くに寝るというのはからだにはかなりよくないことで、ホルモンのバランスもくずれ痩せにくくなってしまうし、肌にだってよくない。本当は、痩せるためには、22時から2時のあいだ、しっかり寝ることも大事なのだ。

だから、本当は寝ていなければならない時間帯に、食べる、という行為をするのは、実によくないということがわかる。寝る4時間前を過ぎたら食べないようにしようとすると、22時に寝るなら18時、24時に寝るなら20時、これが食べてもいいリミットになる。さすがに22時に寝ることは難しいから、20時を過ぎたら食べないようにする、と意識するといい。

昔テレビでみた新体操を習っている中学生くらいの女の子たちも、コーチに夜8時以降は食べないように、と言われていた。それを思い出すと、就寝の2時間前ではなく、4時間前を過ぎたら、と言うのは、なかなかいいことだと思った。

アーティストの倖田來未が、8キロの減量に成功したときも、午後6時以降は一切食べない、というようにしたらしい。彼女はこのことをよく熱く語っているので、夜食べないダイエットによほどの自信があるんだと思う。実際ダイエットに成功した彼女が言っているのだから、かなり説得力はあると思う。

夜遅くに食べると、次の日の朝にもひびき、朝ご飯があまり食べれなくて、結局夜にお腹が空きまた遅い時間に食べてしまう。これが繰り返され悪循環になってしまうので、もし夜食べたくなったら、明日の朝は何を食べようかな、など前向きな考えをして、寝てしまおう。